平均寿命、平均余命の違いの前に、男性「88歳」、女性「92歳」この年齢を聞いて何を想像するでしょうか。例えば、「平均寿命」、「平均余命」、「健康寿命」等でしょうか。「平均寿命」にしては、「こんなに長生きするの?」そうすると私の両親は早く亡くなったのかと。せめて平均寿命までは生きてもらいたかった....等。また、この年齢が、「健康寿命」であれば、「男性だったら88歳まで介護が必要ないってこと?」私の父親は80歳前にすでに介護認定を受けてたので早い年齢で介護が必要になった?....等。
男性「88歳」、女性「92歳」は各年齢で、死者数の最も多い年齢です(参照平成30年簡易生命表より)。
ちょっと驚かれたかもしれません。私自身も、もう少し年齢が低いと思っていました。
さて、上記の「平均寿命」、「平均余命」、「健康寿命」の違いについてみましょう。
- 「平均寿命」とは、0歳の人があと平均で何年生きることができるかということです。
- 「平均余命」とは、ある年齢の人が平均あと何年生きることができるかということです。
つまり、0歳の人の「平均余命」を「平均寿命」といいます。また、「健康寿命」とはWHOが提唱した新しい指標で、「平均寿命」から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間のことです(厚生労働省:e-ヘルスネットより参照)。日常的に介護等が必要な状態ではなく、自立した生活が送れている年数のことです。
平成30年簡易生命表の概況から男性の「平均寿命」は81.25年、女性の「平均寿命」は87.32年です。一方、80歳の男性の「平均余命」は9.06年、女性の「平均余命」は11.91年です。80歳の父親であれば平均で89歳くらいまでは生きることができるということになります。ライフプランを作成するときは、平均余命に2、3年を加算して作ってみてはどうでしょうか。次に、「健康寿命」は平成28(2016)年時点で男性が72.14年、女性が74.79年となっており、「平均寿命」との差が介護などが必要になる期間になります。平成28年の「平均寿命」をみると、男性は80.98年、女性は87.14年でありその差は、男性8.84年、女性12.35年が介護などが必要になる期間になります。
あくまでも、ひとつの参考指標としてこのような数字を活用しライフプランを設計してはいかがでしょうか。