ようやくリハビリにロボット!期待大

突然の介護、万一に備えて

突然、介護は襲ってきます。高齢になればなるほど確率が高まります。高齢のご両親が突然倒れ、介護になると家族の生活環境は一変します。

いままでの毎日とは程遠い生活になるのではないでしょうか。

 

そのためにも、万一、親が倒れたらどう対応しようかを考えていたほうがいいでしょう。

 

例えば、いまボクシングで「モンスター」と言われている井上尚弥氏。20245月に行われたネリとの世界戦。まさかの1ラウンドで井上尚弥氏が初めてダウンをする展開。

 

井上氏は戦いの後、報道で、次のようなことを語っていました。「ダウンすることは日頃から考えていた。8カウントまで休む」。通常はダウンをした選手は本能的にすぐに立ち上げるところ、井上氏はダウンするイメージトレーニングをしていた結果、焦らずに冷静に対応できたそうです。

 

高齢の親を持つ子ども世代は、介護においても万一に備えて考えておくことは大切ではないでしょうか。避けたい話題ではありますが、一度、家族で介護について話し合ってみましょう。

脳卒中リハビリは意欲の向上が大切

私の場合も、まさに突然介護が始まりました。母親が脳溢血で倒れたのです。思ってもいなかったので元気になることを毎日祈るばかりでした。当時、会社をずっと休んで、父親と兄と交互に毎日病院に通って看病していました。命に別状ないと分かったときにどっと張り詰めたものが切れ、力が抜けたような気がしました。とても嬉しかったです。その後は、リハビリ病院でのリハビリから自宅に帰ってからもリハビリです。後遺症で右半身が麻痺、言葉は少しずつ話せるようになってきました。

 

ただ、私たち家族全員は、なんとか昔の母親のように何でもできるようになってほしいと思い、様々なことを試しました。

 

例えば、お水。世界で有名なルルドの泉、その湧き水を飲むと大病患者が治ったなどを知り、同じ成分に近い水を購入しました。そのほかには、栗本慎一郎さんが推奨していた「クリミラー」を試しました。鏡を使うリハビリです。鏡を使って麻痺している手が動いていると錯覚を起こさせるものだったと記憶しています。そのほかにも食べ物や言語機器レンタル等も試してみました。

 

また、自宅の歩行練習や散歩なども週に3回くらい行っていました。すぐには回復しないので本人のモチベーションを保つことが最重要だと感じました。

リハビリはロボットの利用

本日、日本経済新聞の記事から目に留まったものがありました。「リハビリにロボ、改善期待」です。母親のリハビリの当時あればよかったのにと思いました。

 

ロボットを活用することでこれまで改善が難しかった患者でも一定の効果が期待できるそうです。

 

記事によると、慶応大学発のスタートアップ・ライフケイプスの開発、「読み取った脳波に合わせて手指を動かす医療機器」です。とても期待が持てそうな感じがします。詳しくは、ライフケイプスのホームページをご参照ください。

 

また、そのほかで紹介されていたのが、サイバーダインのロボットスーツ「HAL」です。事例として挙げてあったのが、60代女性。脳卒中で車いす生活のなか、「HAL」を週1回、3年程度利用した結果、杖をついて自力で歩けるようになったそうです。詳しくは、サイバーダインのホームページをご覧ください。

まとめ

私の母親がはじめて倒れたのが約20年以上前。当時、栗本慎一郎氏のクリミラーの話を聞き、自分で作って利用していました。今では、リハビリにロボットを利用することで効果が実感できるようになっています。介護は突然襲ってきて生活が一変します。その中でもロボットを利用してリハビリを行い、少しでも、元気だったころの生活に近づけば嬉しいですし、本人の意欲にもつながります。成功事例がたくさん出ることに期待大です。