親が一人で暮らしていると、思いもよらない形で「保険」に関する問題が浮き彫りになってきます。
私自身も実際にそのような問題に直面し、特に保険契約について悩ましい局面がいくつかありました。
親が保険を契約していると、保険の担当者が訪問してきて契約の継続などを促されることがあります。
今回は、私が親の保険契約を解約するに至った経緯や、それに対する見直しの方法についてお話ししたいと思います。
親が契約していた保険の現実

親が契約していた保険は、主に医療保険で、月払いの契約タイプでした。
口座から自動引き落としされる仕組みです。
しかし、親が加入した時期が高齢だったため、保険料も決して安くはなく、月々の支払いは経済的にかなりの負担となっていました。
そのため、年金が振り込まれる月に、先月引き落としされなかった保険料がまとめて2カ月分が引き落とされる状態が続き、これが親にとっては非常に大きな負担となっていました。
保険担当の方は、親に「今月中に支払わないと保険の効力がなくなりますよ」と伝え、訪問してきましたが、その時の親の経済状況を考えると、どうしても支払いが厳しく感じられました。
特に年金収入だけでは支払いが追いつかず、何度も支払いが滞ることがありました。
このような状況が続く中で、私は親の負担を減らすためには、保険契約の見直しが必要だと強く感じ、解約を決断したのです。
保険契約が必要な場合もある
親が保険に加入していた理由は、万が一の病気や事故に備え、入院や治療にかかる費用を軽減するためです。
特に高齢者の場合、突発的な病気やケガが起きた時に備えるために医療保険に加入しておくことは有益です。
確かに、保険に加入していれば、入院や手術費用、通院費用などが軽減される可能性があり、保険は親の生活において大きな助けとなることがあります。
そのため、保険契約を一概に「解約すべき」とは言い切れません。
保険契約が親の状況において有益である場合も多いことを理解しています。
しかし、親の年齢や健康状態、さらには経済的な状況を考慮することが最も重要です。
もし、保険が親の経済的負担となっている場合、その契約が本当に必要なのかを再度検討することが大切です。
※参考 一般社団法人生命保険協会 2024年度 生命保険の動向 入院給付金の支払額と支払件数(92,947円/件)
見直しを決断する理由

私が親の保険を見直す最も大きな理由は、親の経済的な負担を軽減するためでした。
親はすでに高齢で、日々の生活費をやりくりしている状況です。
年金収入だけでは生活が厳しく、保険料の支払いが重荷になっていることに気づきました。
親の生活を少しでも楽にするためには、保険料を減らすことが必要だと判断したのです。
親の保険契約は月払いのものだったのですが、年金が振り込まれる月にまとめて2カ月分が引き落とされるため、その支払いが非常に大きなストレスとなっていました。
このままでは親が経済的に厳しくなる一方で、保険料の支払いが続く状況が続いてしまうと感じました。
保険担当の方は、親のためを思って「入院したときのために」と言って契約継続を勧めてくれていたのは理解できましたが、経済的な改善が親にとってより有益だと感じ、解約を決断しました。
親が「万が一のときに子どもに経済的な負担をかけたくない」という気持ちから保険に加入していたことはよく分かります。
しかし、経済的に厳しい状況では、無理に保険を継続し続けることが親にとって良い選択とは言えません。
見直しを決断することで、今後の経済的な負担を軽減し、親の生活を支える方法を考えることができました。
保険担当の方との向き合い方
保険担当の方が契約継続を勧めることについて、否定的な意見を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、担当者も忙しい中で親のために一生懸命行動していることを理解することが大切です。
最初はその訪問に対して不安を感じていましたが、担当者との対話を通じて、親の状況に最適な保険が本当に必要かどうかを見極めることができました。
解約や見直しを行う際には、担当者に対して感謝の気持ちを持ちながら進めることが重要です。
そうすることで、解約手続きがスムーズに進み、親の経済的負担を軽減することができます。
担当者との対話を通じて、親のニーズに合った最適な保険契約を見つけることができるかもしれません。
親の将来に向けた最適な支援方法

保険を見直すことは、親にとっても子どもにとっても重要な決断です。
しかし、保険だけが負担軽減のすべてではありません。
特に、高齢の親だけで判断するのではなく、子どもを交えて一緒に保険加入の必要性を考えることが大切です。
もし親が入院した場合、どのような支援が必要か、家族としてどう対応するかを考えることが重要です。
保険に頼りすぎず、今後の医療や生活に必要な支援を家族全員で話し合い、具体的な手続きを進めることが、親を支えるための本当の方法だと思います。
親が高齢になり、生活が厳しくなっていく中で、家族としてどのように支援を行うべきかを考えることが大切です。
保険契約の見直しによって、親にとってより良い支援を提供できる可能性が広がります。
保険が必要な場合もありますが、経済的負担を減らし、家族として柔軟な支援方法を考えることも、親を守るために重要な対策だと感じています。